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2023.11.02

建売住宅の寿命と寿命を延ばすコツ

マイホームを手に入れるためには非常に高額なコストがかかり、住み始めた後にもローンなどの負担を長期間にわたってし続けることが一般的です。

そんな風に苦労をして手に入れた住宅ですから、なるべく長く住み続けたいと考えるのが自然なことでしょう。

しかし、住宅は時間とともにどうしても少しずつ劣化していき、永遠に住み続けるということは現実的にできません。

それでは、戸建てを建てた場合に築年数がどれくらいになるまで住み続けられるのが一般的なのでしょうか。

この記事では、戸建ての築年数はどれくらいになるまで住み続けられるのか、寿命を延ばすポイントについて解説します。

戸建て住宅を手に入れた方やこれからマイホームを購入する予定がある方は、ぜひともご参考にしてください。

 

 

建売住宅の平均寿命

 

建売住宅の平均寿命は、構造によって異なります。

構造別の法定耐用年数と平均寿命を整理すると、以下の通りです。

 

構造別の平均寿命

住宅構造 法定耐用年数 寿命
木造 22年 30年~程度
鉄骨構造 19~34年 30年~50年程度
鉄筋コンクリート構造 47年 40年~90年程度

 

やはり木造に比べると、鉄筋コンクリート構造の建物の方が長く住み続けやすいと言えるでしょう。

ただし、上記表によってお伝えしたいことはもう一つあり、それは「法定耐用年数=寿命」ではないということです。

 

そもそも法定耐用年数とは、「その資産を使用可能だと見込まれる年数」のことを指します。

しかし、これはあくまでも税法上の整理であり、法定耐用年数を過ぎた建物を利用してはいけない訳ではないのです。

 

住宅には、丁寧に利用することで法定耐用年数よりはるかに長く住み続けることができます。

しかしその一方で、住み方によっては法定耐用年数と同程度しか住み続けることができないケースも存在します。

マイホームに長く住み続けるためには、一定のコツを意識して生活をすることが大切だと言えるでしょう。

 

建売住宅の寿命を延ばすコツ

 

ここでは、建売住宅の寿命を延ばすためのコツについて解説します。

 

掃除はやはり大切

 

建売住宅の寿命を延ばし続けるためにまず重要なのは、毎日の掃除です。

建物の外側と内側を問わず、適切に掃除を行い続けることで異常が起きた際に早期発見ができるようになります。

たとえ何らかの不具合が発生したとしても、早期に対応できればより簡単な処置や工事で復旧させることができるでしょう。

 

特に劣化が進みやすい場所としてまず挙げられるのが、建物の外側です。

外側は日常的に太陽光や風雨にさらされているため、内側と比べるとどうしても劣化や不具合を起こしやすいと言えます。

外壁の割れや雨どいのつまりなどは放置しておくと悪化して寿命に悪影響であるため、早期発見・早期対応が望ましいでしょう。

 

また、水回りに関しても異常や劣化が起きやすいと言えます。

水漏れは住宅の土台や大切な部分に悪影響を及ぼすことがあり、異臭を発生させるなど衛生上も大きな問題を起こしかねません。

定期的に掃除を行っていれば早期に気づけることも、掃除を怠り気づかないまま放置してしまうと、想像以上に悪化してしまう可能性があるため気をつけましょう。

 

そして、外側だけでなく家の中についても、きれいな状態を保つことは大切です。

たとえばフローリングは定期的にワックスがけをしておくと、見た目に美しいだけでなく傷みにくくすることにもつながります。

 

専門家に点検を依頼する

 

ある程度長期間住宅に住み続けたら、専門家に依頼して点検をしてもらうことをおすすめします。

建物の内側部分の異常・不具合は、定期的に掃除を続けているだけでは気づくことができません。

たとえば床下の点検などは一般の方には無理ですが、万が一シロアリの被害に遭ってしまっていたら建物の寿命は確実に短くなってしまいます。

また、屋根の上の点検は危険を伴うため、専門家に依頼して行うことが大切です。

点検を毎年する必要はありませんが、可能であれば5年に一度程度は専門家に依頼して実施することをおすすめします。

点検には費用がかかりますが、重大な不具合を放置するともっと高額な修繕費用を負担しなければならないこともあるでしょう。

なにより、マイホームに長年住み続けたいのであれば、私たちの身体と同様に、建物にも定期検診をしてあげるべきです。

 

定期的なメンテナンスやリフォーム

 

点検をした結果を踏まえ、必要に応じて定期的なメンテナンスやリフォームを行うことも大切です。

ただし長年住宅に住み続けていると、点検した結果多数の修繕が必要になってしまったと言うケースは、決して少なくありません。

全ての修繕を行えるのがベストではありますが、費用が高額になると予算の都合上厳しいということは充分にあり得ます。

その場合は、修繕の必要性に優先順位をつけ、優先性の高い箇所の修繕・リフォームから実施するようにしましょう。

そのままにしておくと住宅に深刻な影響が出てしまう箇所から修繕を行っていくことで、効率的に建物の寿命を延ばしていくことが期待できます。

 

劣化や不具合の状態が深刻になり修繕やリフォームで対応しきれなくなってくれば、住宅の寿命が近付いてきているとも考えられるでしょう。

 

保険への加入

 

直接的ではありませんが、しっかりと火災保険に加入しておくことで、結果として住宅の寿命が長くすることにつながると考えられます。

突然の損害に対して経済的な準備がしっかりとできていれば、早期に修繕やリフォームなどの対応を取っていけるためです。

たとえば、地震や台風などの大規模災害や水濡れなどによる損害に対しては、修繕にかかる費用が高額になってしまうことも充分にあり得ます。

その際に保険に入っていなければ、場合によっては住宅を手放す判断をしなければならないこともあるかもしれません。

しかし保険に入っていることで修繕費をまかなう余裕が生まれ、大切な住宅を守ることができるようになるのです。

 

住宅ローンを組む際には火災保険の加入が前提条件になっていることがほとんどですが、契約内容などはしっかりとその後の生活を想定して吟味することをおすすめします。

 

新築戸建ては鉄骨造と木造どちら?メリットとデメリット

新築戸建ては鉄骨造と木造どちら?メリットとデメリット

この記事では、木造と鉄骨造それぞれの特徴や違いについて解説します。
マイホームを建てる際には、ご家族と一緒に様々なことを決めていかなくてはなりません。
そしてその中でも住宅の寿命や生活の快適度を考えた際にとても重要になってくるのが、「鉄骨造」と「木造」の選択でしょう。
「木」か「鉄」かによって住環境や間取りなど、様々ポイントが変更になってく可能性があるため、とても大切です。
こちらの記事で、木造と鉄鋼造の特徴や違いを把握し、マイホームを建てる際役立てていただければと思います。

新築戸建ては鉄骨造と木造どちら?メリットとデメリット

 

戸建ての寿命を延ばしましょう!

 

今回は、住宅の一般的な寿命や伸ばすためのコツについて紹介してきました。

大切なご自宅に少しでも長く住み続けるための、良い情報は見つかりましたでしょうか?

住宅の寿命は使い方次第で伸ばせるため、コツを知って大切に住むようにしましょう。

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